2022.1.20
美人すぎる唎酒師 野口万紀子の日本酒のいろは
第三十九話 健康で綺麗に飲む 『唎酒師の自分ルール』
今回は、お酒の飲み方について決めている『自分ルール』についてです。
お仕事柄、お酒を飲む機会はとても多いのですが、長くお酒と付き合っていきたいからこそ、いつまでも健康で綺麗に飲みたいという気持ちが強くなってきました。
お酒を飲んで太るとか、お肌が荒れるなど、自己管理ができない飲み方は健康意識の高い今の時代に合っていません。上手にお酒と付き合っていく上で、大事にしているポイントをいくつかご紹介したいと思います。
連日飲酒をしない
唎酒師という肩書きから、友人からは〝日本酒(酒)の女”と呼ばれている私。
毎日どこかしらで晩酌しているというイメージを持たれているようですが、実は毎日の晩酌はしません。
お酒関係の仕事をしていると、酒屋さん、酒蔵さん、飲食店さんなど様々なお酒の場に参加することは多く、お酒好きな私としては非常に嬉しい限りなのですが、一方で体調管理もタスクのうちと心得ています。
特に日本酒においては、たくさんのお酒の経験値を積むことが重要だと考えていますが、自分をいい状態に保ち研ぎ澄ましていること、常にフラットな状態に戻しておくことも、同じくらい重要だと思います。
お酒と長く付き合っていきたいからこそ、飲酒のペースに自分ルールを持っています。基本的にテイスティング以外の飲酒は週2〜3回までとして、連日予定を入れないことにしています。内臓をしっかりお休みさせてあげる時間を、計画的に作ることがポイント。お酒に飲まれない為にも、予定を組む時点で自分をコントロールすることが大事だと思っています。
自分の体質を知っておく
好きなものと自分の身体に合うものを、それぞれ分けて知っておくことはとても重要。私の場合、お酒を好きになったのは醸造酒がキッカケだったので、ワインもかなり好きな方です。しかし、ワインに含まれているタンニン(防腐剤や味のコントロールの為に入っている澱)が身体に合わず、必ず頭が痛くなって二日酔いもしやすいことに気がつきました。味は好きなんですが、本当残念です。。
しかも、数年前からバラ科アレルギーになってしまって、食べられない果物が増えたことで、成分的にフルーツが含まれているお酒を飲むと不調になってしまうのに対して、お米由来である日本酒は、わたしの身体にとても合っているお酒だと気付きました。日本酒好きになったのも、そもそも身体に合っているというのが理由の一つでもあるのです。
人によって炭酸のお酒の方が酔いが回りやすいという人もいれば、ビール以外ダメなど、様々な相性の特徴があると思います。自分の体質をよく知ってお酒を選ぶ事は、身体に余計な負担がかからない様に守ることにも繋がっています。
深酒した日のお肌ケア
深夜まで飲んでしまった日、帰ってきてついメイクを落とさずに寝てしまったり.. こんな経験必ず一度はありますよね。昔からメイクを落とさずに寝るのは、雑巾を顔に乗せて寝ているのと同じくらいの雑菌が繁殖するなどといわれていますが、とにかく最速スピードでメイクを落とし、最短工程で高保湿をすることが目標。
拭き取りシートはお手軽にメイクを落とせますが、お肌を擦ったり引っ張ったりする行為はたるみやシワ、シミの原因となるので、一切使いません。その代わり、短時間にスルッと落とせるオイルクレンジングで、ダブル洗顔がいらないものを使います。
キールズの『ミッドナイトボタニカル クレンジングオイル 』は夜用美容液からできたクレンジングなので、クレンジング後も乾燥しません。早く寝たい時はスプレー化粧水をさーっとかけて、美容液だけはしっかり塗ってバタンキューです。
また、コンタクトだけはちゃんと外さないと、朝起きた時、眼球が死亡します。ダブル洗顔がいらないクレンジングやオールインワンジェルなど、スピード重視で早く寝たい日用のスキンケアをあらかじめ用意して備えています。
二日酔いのケアNG行為
飲みすぎた日の次の日は、この世の終わりかと思うほどの頭痛と吐き気、倦怠感に襲われますよね。それはもう、金輪際お酒を断とうかと思うほど二日酔いがひどい私。お酒を飲んだ後の復活方法は色々な説がありますが、よく耳にするケア方法で、実はNGなものをご紹介します。
カフェインが頭痛を緩和してくれるなどの説がありますが、アルコールと同じくらい胃酸の分泌が多くなってしまうコーヒー。特にブラックコーヒーは胃に負担がかかってしまうので避けた方がベター。頭痛は頭痛薬でフォローした方がよっぽど効果的です。
また、お酒を身体からすっきり抜くために熱いお湯で汗をかいたり、ゆっくり湯船に浸かるというのもNG。飲んだ後の身体は脱水状態になっているので、肝臓自体も水分不足となって肝機能が低下してしまいます。また、急激に血行が良くなると気分が悪くなったりもするので、避けた方が良いです。運動も同じく、二日酔いの日は避けましょう。
『整う』と人気のサウナも、身体を乾燥状態にして汗をかくことは負担が大きいので、推奨していないドクターが多いです。私はしない派。汗はかいたとしても、体の中に入った有害物質は汗では出てくることはありません。体内に1日で取り込んでしまった有害物質のうち、汗でデトックスされるのは、たったの0.02%と言われています。気持ち的にスッキリしたい日は、体調の良い日に十分な水を取ってから、適度な温度の湯船に浸かっています。
太らない飲み方とは?
「お酒は好きなんだけど太るから、、」「太らない飲み方はないの?」この質問をよく耳にします。そのくらいお酒とダイエットの関係性は深刻だし、ここ数年、糖質制限やカロリーオフの食料品は激的に数が増えてきました。
もっとも、太るというのは元々の基礎代謝や消化器の機能性など、個人差が大きく影響していますが、ハイボールなら何杯飲んでもいいとかではなく、どんな種類のお酒ももたくさん飲めば太ります。
海外の人と比べると、日本人は飲み物の好みが“喉ごし”にフォーカスしすぎているところがある様に思っています。日本のビールは喉ごしを意識して、キンキンに冷やしたり、ウィスキーでもハイボールの様な飲み方は、重たいお肉料理を流し込む、喉ごしが好きな日本人ならではの好みとも言えます。
同じお酒でも、すべてのものを“喉ごし”で飲んでしまうと、日本酒でもビールでもワインでもゴクゴクとまるでコーラを飲むかの様なペースで大量のお酒を飲み進めてしまうことも多いのです。
お酒にはそれぞれ飲み方があって、それは全て異なっています。浴びる様にお酒を飲むのではなく、お酒の種類に合わせてちびちびと味わいながら飲むなど、飲み方を使い分けられる様になれば、ダイエットに悩まされる事からも解放されるかもしれません。お酒は大人の飲み物。量より質で楽しめることの方が上質な飲み方と言えます。
また、飲む飲まないに関係なく、運動は一定時間以上するようにしています。これまでの人生で運動は一切してこなかった私。あまり太りやすい体質ではなかったのですが、それでも何もせずに飲み続けていた時は今より5キロくらい太っていました。
体重の変化があってから運動するのではなく、日々の習慣としてジムには通うようにしてから、圧倒的に体調も良くなりました。基礎代謝が上がると、お酒にも負けない身体になるので適度な運動は必須です!
中レベル以上の運動を週150分以上行うことで、メタボや糖尿病、脳卒中、心臓病、癌など、あらゆる病気の予防効果が大きいことが確認されています。
ちなみに私のトレーニングメニューは、20分の体幹トレーニング+15分の筋トレ+45分の有酸素運動で、だいたい週3回くらいジムに通っています。
二日酔いにならないドリンク
もうどうしても今日だけは深酒してしまいそう!!絶対に二日酔いになりたくない!!という日に飲むとっておきのドリンクをお教えしますね。本当はあまり教えたくないのですが、ウコンやペパリーゼなどあらゆる二日酔い予防のドリンクを試しに試した結果、もうコレしかないな!と思ったのが、日水製薬の『ハイアミノ』です。
このドリンクと出会ったのは、唎酒師になってまだ一年目くらいの頃、連日続く日本酒イベントや会食に飛び回っていた頃、とにかく二日酔いがひどかった私は、なんとか予防できる方法はないものかと日々探していました。
そんな中、恵比寿駅前の薬局で見つけた『ハイアミノ』限定的な薬局でしか売っていないのですが、私の活動圏内では恵比寿の西口k-portという薬局に置いてあります。これを飲むと、完全に二日酔いを防ぐ事ができます!!もっと早く出会いたかった。。と思えるほど効果的面!!
まず、お酒の酔いが回らないし(酔いたい時には向かないかもしれませんね)、絶対次の日に残りません。私はお酒を飲む前に飲む派ですが、飲んだ後でも大丈夫です。おすすめは白湯で割って、生姜を入れて飲むと浸透が早いです。
アルコールを分解してくれる肝臓加水分解物が600mgと、通常のヘパリーゼの3倍近くも入っているのがポイント!!そして必須アミノ酸のBCAAも入っていることで、筋細胞の修復スピードが高まって、倦怠感も短時間で解消します。
お医者さんや看護師さんもまとめ買いしている、薬局さん一押しのドリンク。見つけたらまとめ買いすべし!!
~最後に~
お酒の飲み方については、学校で教えてくれることはありませんが、大人になる上でとても重要なことだと思っています。健康志向の時代ですが、お酒を敵に回すのではなく、上手にライフスタイルに取り入れていきたいですよね。
プロフィール
- 野口 万紀子
- 株式会社 5 TOKYO 代表取締役
きき酒師 / クリエイティブディレクター
東京都目黒区生まれ。女子美術短期大学卒業後、モデル、スカウトにより芸能活動を始め、8年ほどレースクィーン・モデル業を務める。外資系仏ラグジュアリーブランド、融資コンサル会社等での経験を経てた後、ライター業へ転身。日本のおもてなしについて興味を持つようになり、パーティーコーディネートのトータルプロデュースについて学び、きき酒師の資格を取得。2017年、株式会社 5 TOKYOを設立。現在では『日本酒 × ファッション・アート・伝統文化」といった、日本文化の新しい楽しみ方をプロデュースしている。日本酒イベントの企画運営や飲食店における日本酒コーディネート、セミナーや講演会への出演、執筆などを中心に活動中。最近ではTV、ラジオ、雑誌など様々なメディアにも多く出演している。
- <取得資格>
- SSI認定 きき酒師 (認定番号 No.042210)
SSI認定 日本酒ナビゲーター (認定番号 No.9338)
WSET LEVEL1 AWARD IN SAKE (認定番号 No.201039812417)
日本野菜ソムリエ協会認定 パーティースタイリスト
公益社団法人 神奈川県食品衛生協会認定 食品衛生責任者
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